娘の初節句のため、お雛様を選びに行ってきました。
訪れたのは人形職人や問屋が多いことで有名な浅草橋。
大手「吉徳大光」「秀月」「久月」から小さな個人店まで様々と回りました。
見た数は100を優に超え、見れば見るほど、店員さんのお話を聞けば聞くほど決められなくなってしまいました。
お雛様選びがこんなに大変だとは想像もしていませんでした。。。
事前の条件
前もって決めていた条件はこれくらい。
・幅は60cm以内
・予算は25万円
部屋を見渡してお雛様を置けそうな場所は唯一テレビの横の棚だったので、そこに収まる大きさというのが絶対の条件です。
予算に関しては、ネットで相場を確認していたので大体これくらいかなと設定しました。
迷うポイントは主に3つだった
①雛人形の作りの種類
雛人形には「衣裳着人形」と「木目込人形」の二種類が代表的です。
着物を重ね着させて成形する「衣裳着人形」に対して、木目込みとは、桐粉(桐の粉と糊を混ぜたもの)を固めたボディに溝を堀り、そこに金欄や友禅などの布地をヘラで入れ込んで(木目込む)着せ付けておく木製人形のことです。
コロンと可愛らしく、シンプルな木目込人形も魅力的でしたが、見ていく中で着物の華やかさを感じられる衣裳着人形の方が自分の好みだと気付きました。
②顔の雰囲気
クラシカルな日本人形のお顔は少し怖いと感じてしまう一方、あまりに可愛すぎるアニメのようなお顔はチープに見えてしまい、しっくりくるお顔に出会えず悩みました。
ちょうど中間のいい感じのものはないかなぁ。。
③タイプ
雛人形のタイプは主に4種類あり、
それは親王飾り、収納飾り、ケース飾り、段飾りです。
部屋のスペースの都合上段飾りは却下でしたが、残り3つで悩みました。
毎年娘と一緒に人形や小物を飾って楽しみたいから親王飾りにしようかな〜!
あ、でも収納することを考えると収納飾り一択か?
そういえば、息子(2歳)が人形をベタベタ触ったり、小物類を奪ってしまう可能性があるからケース飾りのほうがいいかも!?
アクリル板を隔てずにダイレクトにお雛様を鑑賞したい気持ちが強かったのか、ケース飾りはどれを見てもときめかず、
親王飾りか収納飾りの二択となりました。
0歳児をずっと抱っこしながらグズる2歳児を連れ回し、ひたすら選び続けること数時間。
疲れ果て、もう決められないから帰ってネットで適当に買おうと思った時、さっき道端であるお店のチラシを受け取ったのを思い出しました。
帰り道の途中にあったので、このお店を最後に見て帰ろう!と決め小さな個人店を覗いてみました。
うーん、やっぱり決められない・・・・
店を出ようとしたところ、気さくなおじさんが登場です。
なんとなくの自分の好みを伝えると、
柴田家千代さん知ってる?
いえ、知りません。どんな方ですか?
もう一つ店があるからとそちらの方に連れて行かれ、見せてもらった雛人形を見てピンときました。
これだっ!
雛人形探しの旅、完結!
女流作家、柴田家千代(しばたやちよ)さんの手掛けた「葵」シリーズの親王飾りに決定しました。
桜が描かれた華やかな金屏風と殿姫の淡いピンク系のお着物の色合いに一目惚れしました。
お着物は正絹で仕立てた西陣織で、屏風と同じ桜が刺繍されています。
女性の作家さんらしい、可愛らしい雰囲気が特徴的です。
お姫様が斜めを向いていて、長くて美しい着物が空間をとても華やかにしてくれます。
✔横幅約50cm ✔お値段約13万円 ✔衣裳着人形 ✔顔は伝統の中にも現代的感覚を取り入れたような、いいバランスということで自分の中の条件も満たされ、バッチリでした。
大通りから一本奥に入った路地裏の小さなお店で、チラシで案内されなかったら絶対に立ち寄ることはありませんでした。
素敵なご縁に感謝です。
柴田八千代さんのシリーズはネットでも購入可能です。お殿様の立ち姿は珍しいですね。
収納時も考えて
一度出したら元通りに戻せない自信があったので、写真を撮っておき楽に片付けられるようにしました。
ちなみに柴田家千代さんシリーズは収納飾りもありましたが、送られてきた段ボールに入れて収納すればいいのでは?と思い、シンプルな親王飾りにしました。
娘も気に入ってくれると嬉しいです。
元気にすくすくと育ってくれますように。
収納時に便利な雛人形収納パックもあります↓
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